パワーアップ加工について
当店では羽毛布団の羽毛には
国内3ステップクリーン加工を施しています。
(・スチーム洗浄 ・抗菌防臭加工 ・パワーアップ加工)
国内に輸入された羽毛は、袋に圧縮された状態で届けられますが、
そのままでは羽毛布団には適していません。
当店ではその羽毛を国内3ステップクリーン加工により生まれ変わらせます。
加工なし
加工後
日本国内に輸入される羽毛はすべて、このように圧縮された状態で運ばれてきます。
圧縮された羽毛のままでは、羽毛本来のパワーが発揮されず、羽毛布団には適さないため、 国内3ステップクリーン加工を施す必要があります。
当店ではパワーアップ加工の際に、スチーム洗浄、抗菌防臭加工も行いますので、より清潔で、 ボリューム満点の羽毛に仕上がります。
当店のパワーアップ加工が施された羽毛を使った製品にはこちらの下げ札がついています。
パワーアップ加工の一連の流れ
パワーアップ加工の工程
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羽毛(原毛)投入 - パワーアップマシンの羽毛投入口から、圧縮された状態の羽毛を投入していきます。
- 01
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- 02
自動計量器 - 投入された羽毛は、撹拌しながら、自動計量で一定量ごとにパワーアップマシン本体へと移されます。
- 02
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- 03
パワーアップマシン本体 - パワーアップマシン本体内で、羽毛を攪拌しながら100℃以上の高温スチームで殺菌洗浄します。
これにより、羽毛からダニなどが発生することはなくなります。
必要以上の高温で洗浄してしまうと、羽毛は劣化しやすくなり、長持ちしにくくなります。
スチーム洗浄時には、抗菌剤と帯電防止剤も噴霧し、より清潔な羽毛へと仕上げていきます。
- 03
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- 04
冷却・除じん室 - パワーアップマシン後は、冷却・除じん室に移されます。
ここで羽毛を冷やすとともに、 傷んでしまっている羽毛をふるい落とします。
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冷却・除じん室の中はこのように横ドラム式になっており、回転しながら傷んだ羽毛がドラムの外底にふるい落とされます。この羽毛は羽毛布団に適さないので、全て破棄します。
こちらはふるい落とされた羽毛布団に適さないチリ状の羽毛たちです。
特に除じんに対しての
こだわりがあります
金属除去装置
除じん機構
当店のパワーアップ加工では、羽毛が通過するマシンの様々な部分にいくつもの除じん機構と、 金属除去装置を設けています。
特に「金属除去装置」は、羽毛に混じった鉄分や金属の不純物を取り除く大事な装置です。 この装置を通すことにより、よりピュアな羽毛に仕上がるため、使用時の違和感や羽毛や側地の劣化を防ぎ、衛生的でお身体にも安心してお使い頂けるようになります。
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羽毛(精毛)充てんボックス - 徹底的に処理された羽毛は均等に複数の容器に分けられ、充てんされます。
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羽毛保管庫 - 室温、湿度に配慮されたクリーンな保管室で羽毛を保管します。
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羽毛の性能検査の様子
パワーアップ加工が施された羽毛は、専門の職人が手作業で厳密に性能検査を行います。
試験のために必要なJIS工業規格に則った機材を完備しており、独自に羽毛検査を行うことが可能です。
第三者機関へも検査を依頼し、公正な検査結果を踏まえたうえで、更に独自に検査を実施し、
検査結果に問題がないかを確認することもあります。
より正確な品質表示を目指して、私たちは努力を惜しみません。
精密な電子顕微鏡で羽毛の毛足の特徴を調べて、鳥種に間違いないかを確認します。
鳥種(グース・ダック)混合率検査
一定量の羽毛を抽出し、含まれるダウンやフェザーなどの割合を調べるため、ピンセットを使って手作業検査を行います。
かさ高性試験のダウンパワー測定
日本工業規格(JIS)で定められた検査方法に従い、羽毛を円筒状の容器に入れ、上から重りを乗せたときの羽毛の底面から高さを測ります。
清浄度検査
羽毛の洗浄排水を清浄度検査機器とシリンダーで検査、どれぐらい綺麗な羽毛になったかを調べます。
酸素係数検査
羽毛原料は洗浄・殺菌・除塵された精製羽毛が使用されていますが、酸素計数は臭いの原因となる有機物残留量が多くないか調べます。酸素計数の数値が小さいほど良いとされています。