生地について
生地・加工について
当店が取り扱っている羽毛布団や羽毛布団リフォームの生地の材質。超長綿、番手、生地の織り方の特徴についてや、
側地の加工、ダウンプルーフ加工やピーチスキン加工について詳しく説明させていただきます。
超長綿とは?
綿(コットン)は吸水性や肌触りの良さから、衣類や寝具として馴染みのある天然繊維になります。
超長綿とは、1本の繊維の長さが35㎜以上の非常に長い綿になります。
それを使った生地はなめらかな肌触りやシルクのような光沢感が特徴です。
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綿は、その繊維の長さによって、以下のように4種類に分けられます。
- ・短繊維綿(21㎜以下)
- ・中繊維綿(21~28㎜)
- ・長繊維綿(28㎜以上)
- ・超長綿(35㎜以上)
超長綿は長繊維綿に分類されますが、そのなかでもとりわけ繊維の長い綿のことをさします。
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超長綿の特徴
綿花の繊維は、長さが長いほど細くなります。
肌触りの良さ、強度、吸湿性、放湿性、軽さなどなど、
様々な点で優秀な機能性の高い素材になります。
全生産量のうち5%しか生産できないと言われる希少
性は、「綿のカシミヤ」と呼ばれてます。
番手とは?
番手とは、糸の太さの目安を表す単位。数字が大きいほど細い糸、小さいほど太い糸となります。
番手の数値が大きいほど細番手でしっかりと織り込みますので肌触り感が良くなるのと、
お布団に仕上がった時のフィット感が良くなります。
番手ごとの糸の太さ(イメージ)
番手の数値が大きいほど生地の光沢が増し、手触り感やしなやかさが向上します。
生地の織り方の違いと特徴は?
羽毛布団の生地に採用される織組織(生地の織り方)には、ブロード織、ツイル織、サテン織の3種類があります。
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ブロード織(平織)
タテ糸とヨコ糸が交互に表裏に組み合わさった織り方で、糸が動きにくく羽毛抜けがしにくい織組織ですが、糸が動きにくいため、風合いが固くなります。
安価な価格帯のお布団でよく使われます。
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ツイル織(綾織)
タテ糸3本~4本で1つのパターンになっており、タテ糸2本~3本が表に、ヨコ糸がその裏に回り、最後のタテ糸1本が裏に、ヨコ糸がその表に来る組織を、 ツイル織(綾織)と言います。 平織よりも糸が浮いている分、糸が動きやすくなり、肌触りがよくよく滑らかな風合いになります。
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サテン織(朱子織)
タテ糸5本で1つのパターンになっており、タテ糸4本が表に、ヨコ糸がその裏に回り、 最後のタテ糸1本が裏に、ヨコ糸がその表に出る組織を「タテ5枚朱子」と言います。 ツイル織よりも糸が浮いている分、糸が動きやすくなりソフトでしなやかになりますし、 しなやかになります。
ブロード織やツイル織と比べてドレープ性(布団が体にフィットする性質) に優れて滑らかで柔らかな風合いと高級感のある光沢があります。
側地の加工について
羽毛布団の側地によく施される代表的な加工、「ダウンプルーフ加工」、「ピーチスキン加工」について。
ダウンプルーフ加工
(羽毛吹き出し防止加工)
生地表面の繊維の織り目を巨大なローラーでなめし、羽毛が生地から吹き出す現象を防止する加工です。通気性を確保しながら羽毛の通過を抑える画期的な加工方法です。
ピーチスキン加工
(ソフトタッチ加工)
生地表面を起毛させる加工で、肌触りがさらさらになり、風合いの良い生地に 仕上がります。桃肌のような優しい触感で寝心地良くしてくれます。