現代の都市において日常生活におけるファッションは、国民性や地域性がほとんど消失し、平均化され、グローバルな様式になりつつあります。お金さえ払えば世界のあらゆる品物が手に入る現代、私たち日本人はフェラガモの靴、ルイヴィトンのバッグというような欧米のブランド品にあこがれをもっています。

自分の国にはない文化にあこがれ、これを所有したいという欲求はどの時代にも常に人々が抱いているものです。

約一世紀前、日本の着物が、西欧のファッションに影響を与えたということには、多くの人はほとんど関心を持っていないでしょう。

19世紀後半から今世紀初頭にかけて開催された万国博覧会に出品された日本の展示物が本格的なジャポニズムの契機となりました。

浮世絵や陶磁器をはじめとする美術工芸品や絹織物・着物のデザインが西欧の人々の心を惹きつけてやみませんでした。日本の工芸品や着物の文様が西欧の国々に東方の島国である日本へのエキゾチシズムをかきたてました。

よく知られるところでは、モネ、ゴッホ、マネ、ロートレック、ルノアール等の印象派の画家達は浮世絵に代表される日本美術に深い感心をもっていたといわれ、その絵画に大きな影響を及ぼしています。

また、日本の高度に抽象化されリズミカルにレイアウトされた植物の形状や紋章デザインは、イギリスのリバティ商会等のテキスタイルデザインに取り入れられ、江戸小紋を彷彿させるプリント地は当時の売れ筋アイテムとなっています。

また、小梅、桜、小菊、桐、竹、扇等日本の伝統的な文様から日の出、流水等日本の自然景観をモチーフとしたデザインまでが多く織物に取り入れられ、ジャポニズムは西欧のファッションに入り込んでいました。


日本デザインの大胆な構図とデフォルメされた表現美が、人々を虜にさせたのでした。

日本のデザインの大きな特徴は、左右非対称性でした。左右不均衡の構図は余白を生み、動きさえ予感させるものでした。左右対称デザインの呪縛に窒息しそうになっていた当時の西欧では、日本の自然の造形に原点をおいた日本人の美意識に心を揺さぶられたのです。

私たち日本人は、日本の文化を今一度見直すべきではないでしょうか?そしてすばらしい伝統文化を次代に継承していきたい、と思います。

グローバルになった昨今だからこそ、日本人としてのアイデンテティーをもたなければと思います。私たちはすばらしい伝統をもっているのですから。





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